福祉車両としては
もっとも廉価な価格帯に位置する
助手席回転シート仕様車
手に入れやすいクルマだが
購入時のチェックは
キッチリとしておきたい
 
取材協力
日本トレーディングシステム
福祉車輌ショールーム
埼玉県新座市片山3-10-59
Tel:048-480-5888


●福祉車両を専門に取り扱う中古車店という、独自のスタイルをとっている日本トレーディングシステム。あらゆるノウハウを持っているので、新車購入時にも強い味方となってくれる。
日本トレーディング
システム
福祉車輌ショールーム
新中 孝信氏

●数多くの福祉車両を取り扱っている新中さんは、福祉車両のオーソリティ。今回の取材でもユーザーの立場をしっかりと踏まえて、アドバイスしてくれる。
 ニーズと障害に応じたマッチングを計る
 福祉車両のなかでも、もっとも軽微な仕様となるのが助手席回転シート車。今回は、その助手席回転シート車の新車&中古車を購入するときの注意点を、日本トレーディングシステムの新中さんにお聞きした。

Goo まず、もっとも気をつける点を教えていただきたいのですが?

新中 一番大切なのは、助手席回転シートで事が足りるか?という点を見極めることです。助手席回転シートは、障害が軽いケースでの使用が最適だと念頭に入れてください。

Goo 具体的にはどういうことになりますか?

新中 車いすを使っている人の場合、車いすからシートへ移乗しなくてはなりませんので、伝わり歩きぐらいはできないと、クルマに乗るのがかなり大変になります。

 また、歩くことができても、ヒザが曲がらない人は、シートを回転させたときにボディに引っかかってしまいます。この点を注意することがもっとも大切です。

 どんな福祉車両でも、介護される側が楽に乗れるかどうか?を確認するために、実際に乗ってみることがとても大切なのです。

Goo 見た目はほとんど普通のクルマと同じですが、デメリットはあるのですか?

新中 見た目は同じですが、助手席に回転機構をつけると、前後のシートスライドができなくなるなど、ノーマル状態よりもシートの調整が制限されます。

Goo 中古車を買うときに、機構関係で気をつけたほうがいいということはありますか?

新中 助手席回転シートは、リフト式やスロープ式よりはずっと機構が簡単なので、故障などは少なくなっています。ただし、スムーズに回転させることができるか? シート全体にガタはないか?といった作動要素については、実際にシートを動かしてみてチェックしたほうがいいですね。また、電動クレーン式の車いす収納装置などがついている場合は、その装置がきちんと作動するかのチェックも必要です。
 車いすを頻繁に出し入れしたクルマは、どうしてもリヤバンパーなどにキズがついています。実際に同じ使い方をすれば同じようにキズがつきますので、このへんはあまり気にしないほうがいいですね。

Goo 税金面などはどうですか?

新中 身体障害者手帳を持っていると、別の減免措置が行われるので、持っていないということを前提にお話しします。助手席回転シートは、基本的には普通のクルマと税金面で変わるところはありません。すべての税金が、普通のクルマと同じようにかかってきます。
 ただし、車いす収納装置を装着した場合は、消費税の免除対象となっています。税金面などは自治体によっても異なることがあるので、区役所などの福祉課へ相談に行くことをオススメします。 (文中敬称略)
 
助手席回転シート車購入の5つのチェックポイント